PART1
第七章:展
来店型会計事務所を目指す
経営者の身近な相談が受けられる雰囲気作りのために、決算書すっきりシートや経理コンビニをPRしたり、経営課題解決セミナーを積極的に行うことにしました。分りやすさを全面的にだしていく考えでした。
ところが私の事務所があるビルの真正面に自動車ホテルが建ってしまいました。お客様専用駐車場の正面に自動車ホテルの出入り口が向かい合う形です。事務所PRで一新したいところへなんだかイメージダウンになってしまいます。
思い切って事務所を移転しよう! お客様が来やすい親しみのある事務所をもう一度構築するのだ!
早速、移転する場所探しです。時間の合間を縫って不動産を見てまわりました。数ヶ月経った頃、なかば諦めかけたある日、ダメで元々と入った不動産屋で、気に入る物件がなくて帰ろうと思ったその矢先、その不動産屋の主人が帰ってきました。期待せずに希望の物件を話すと、「丁度希望の物件がありますよ。これから物件紹介をだすところでした。」といって物件をだしてきました。これから建築される8階建てビルの紹介でした。
立地、広さどれをとっても私の希望にピッタリです。かなり広くなるのに、家賃もその時借りていた事務所と同じ位です。
昔の私ならすぐに契約して印鑑を押すところですが、そこは成長した私。
待て待て・・・冷静に考えよう。この新しい場所で、顧問先のために何が出来る?どういう展開が考えられる?自問自答しながらも、数名のブレーンにじっくり相談しました。社内や外部協力者の理解を得ながら、移転を決意しました。
相談できて安心できる場所を提供する
2005年春、那覇市おもろまちに8階建のビルが完成し1階と2階に無事引越ししました。顧問先の経営課題や悩みを相談出来て、解決のためのワンストップサービスを提供できるのを目的としています。
来店しやすい立地と雰囲気になったことで、以前にも増して顧問先が訪ねてきて下さるようになりました。「山内先生に会って話したら元気がでたさぁ。」 「先生に相談したら具体的に出来そうな気がしてきたよ。」
何も難しいことを指導するわけではありません。経営者の心の中にある解決の糸口を一緒に引き出してあげることで、答えは見えてくるのです。難しい案件であっても、経営者は一人ではない、私と会ってから決めよう。と一旦冷静になれることが大切です。
顧問先の方に喜んでいただくと、更に有頂天なって頑張る私は、税理士になって良かったと心から思うのです。